1965年9月29日はスウェーデンの医師ブローネマルク博士により、初めてインプラントが埋入された日です。「チタンと骨が結合する」生体が金属を拒否せずしっかりと結合するという世界を驚かせたブローネマルク博士の発見から半世紀。そしてインプラントの患者様第1号からすでに40年以上が経過しています。
いまでは世界中で数百万人が受けその恩恵にあずかるインプラント治療。日本での臨床実績もすでに20年以上です。
歯科インプラントは、ブリッジや義歯に代わる最新の治療法で、審美性も高く、その安全性は医学的にも実証されています。またインプラント治療は、天然歯により近い形態と機能を回復できるので、従来の治療を超える新しい水準の快適性と自然感を得ることができます。
私共、梅村歯科医院はインプラント治療を初めて以来、インプラント治療を受けた患者様に充実した人生 を送って頂く支援を念頭においております。
より良いインプラント治療を受けていただくため、特定のインプラントメーカーに拘らず、症例に適した国内外のインプラントメーカーを選択し、患者さまお一人お一人のニーズに合った最先端のインプラント治療を提供できるよう、日々新しい技術の向上を図っております。
インプラント治療は、口腔内に生体外物質を移植する手術を伴います。インプラントそのものはもちろん、手術器具等の滅菌レベルは、最高レベルを維持しなければなりません。当施設では、専用のオペ室を用意し、無菌室に近い環境にて手術を行います。
当院では、歯科用CT(コンピューター活断撮影器)を設置しています。顎の骨は個々人により形態が異なり、その内部には数多くの神経や血管が通っています。通常のレントゲン写真では、骨の影になった神経や血管を確認することができません。
CTを使用することによって、死角ゼロの手術が可能です。歯科用CTは、これらの神経や血管を傷つけてしまうような万が一の事故を未然に防ぐために欠くことのできない装置です。
現在、世界では100社以上のインプラントメーカーが存在し、日本でも30~40社ほどのインプラントメーカーのインプラントが使用されています。一度、顎の骨に入れたインプラントは長期間使用しますので、実績や信頼のあるメーカーのインプラントを使用することをおすすめします。当施設では、世界シェア1位、2位、世界で最も信頼と実績と歴史のある、ノーベルバイオケア社とジンマー社インプラントを主に使用しています。
当施設では、患者様のご要望に応じてさまざまな術式を行うことができます。「骨が薄くてインプラント治療ができないと診断された」「痛みや治療期間が気になってインプラント治療に踏み切れない」など、お気軽にご相談ください。
インプラント治療を受けたい理由や要望などを診ます。
インプラントを入れたい理由や、患者さんのご要望を明確化します。
安心・安全のインプラント治療を行うため、全身の健康状態も確認させていただきます。現持病、服薬の内容によっては、インプラント治療が適用外になってしまう可能性もあります。
歯の状態、歯茎の状態、顎骨の状態など、十分な診断を行います。歯を失った原因の検査や口腔内の検査などと骨の様子も診ます。このことを踏まえ埋入位置を検討します。最終的な治療計画を患者様と話し合いカウンセリングをしっかり行い、患者様、歯科医両者が納得して、始めてインプラント治療を開始します。
各種の検査結果に基づいて診断を行い、今後の治療方針や期間、
費用などについてドクターの独断ではなく患者さんと一緒になって考えます。
他の歯に虫歯があったり歯周病にかかっていると、すぐにインプラント治療はできません。手術の前に、検査で発見された虫歯、歯周病、歯槽膿漏、虫歯治療など、残存歯の治療を行います。歯周病などが重度の場合など、傷んだ歯を抜歯することもあり、その部分の治癒を待つため、普通数か月待ってから手術を行いますが、中には抜歯即日や抜歯数週間後に手術をする抜歯後早期埋入法を行うことができるケースもあります。
インプラント(フィクスチャー)を局所麻酔で骨のなかに埋め込みます。
局所麻酔のため痛みはほとんどありません。
インプラントと骨がしっかりとくっつくまで約6~24週間待ちます。日常生活の必要に応じて、仮歯のご用意もできます。
手術後何日間かは、抗生剤や炎症を抑える薬を服用していただきます。
埋まっているインプラントの頭を出し、人工の歯を接続するアバットメントという土台を取り付けます。
この第二次手術は、第一次手術と同時に終了する場合もあります。
上部構造(人工歯)の型を取り、歯並びや色をチェックしながら人工歯をつくります。そして完成したものを装着します。
メインテナンス 治療が終った後は、まず一週間後に定期検査をします。その後数ヶ月に一回のペースで定期的な検査やメンテナンスを行います。
経年変化、口腔の環境によって、天然歯の歯周炎に類似インプラント周囲炎の発生もしばしば報告されております。(文献によって数%~15%前後)
尚、過剰な噛み合わせの力から骨内に埋め込まれているインプラントを守るため、上部の被せる人工歯は構造によって、緩む、脱落、破損のこともあります。(数%~30%前後 文献により)
メインテナンスはインプラント周囲炎と上部構造(人工歯)の偶発症の発生率を低減させることが目的です。