再生再生医療とは失ってしまった組織を、患者様ご自身の細胞を使って再生させる治療法です。当院では再生医療の歯科分野での実現化に向け、以下の研究を先端医療研究所にて行っています。
2. 歯周組織の再生
これらはそれぞれの幹細胞を培養して組織を構成する細胞に分け、土台や成長因子とともに移植し組織を再生させる技術です。この治療法により、治癒の形態が変わってきます。例えば歯周病で歯槽骨を失った場合、歯根が見えなくなる範囲まで歯槽骨を再生させることで、機能や審美性を損なわずに済みます。
実際の再生医療エムドゲイン歯周病などで歯槽骨を含む歯周組織が破壊された場合の再生治療です。
「エムドゲイン・ゲル」という薬剤を患部に注入して組織の再生を促します。「エムドゲイン・ゲル」の主成分は「エナメルマトリックスデリバティブ」というたんぱく白質の一種で、歯が生える際や歯周組織の形成に役立ちます。
GTR法こちらも破壊された歯周組織の再生治療ですが、エムドゲインとは治療内容が異なります。
歯周組織を再生させるためのスペースが確保できるよう、「メンブレン」という膜を患部に設置して歯ぐきがスペースに入り込まないようにし、歯周組織の再生を待ちます。
PRPとはPlatelet Rich Plasmaの略で、血液中の血小板を凝縮した血漿(けっしょう)のことです。血小板は血液を凝固させるばかりではなく、創傷治癒や骨の造成を促す成長因子を多く含有しています。PRP再生療法はこの働きを応用したものです。
抜歯や歯周外科手術、インプラント手術に応用することで早期回復や治療後の腫れや痛みを最小限に抑え、患者様の負担を軽減します。
また、PRPはご自身の血液を利用するので治癒反応が良く、アレルギー反応もない安全な最新再生医療と言えるでしょう。